ダナン市警察は、約3兆円規模のマネーロンダリング組織を摘発しました。この犯罪には銀行員を含む複数の人物が関与しており、偽造書類や不正取引を通じて資金洗浄が行われていたことが明らかになっています。
2025年1月22日、ダナン市警察は数兆円規模のマネーロンダリング組織に関する調査を拡大し、関係者を逮捕しました。また、容疑者の自宅や職場を捜索し、偽造された印章122個、企業登録証明書の原本40部、その他関連する道具や書類を押収しました。
調査によれば、2022年から2024年にかけて、主犯格のT.Q.T.容疑者(36歳、ダナン市ハイチャウ区在住)は、偽造した住民身分証を用いて187の企業を設立。その際、銀行や公証機関の偽造印章を使用し、これらの企業の営業許可証や偽造した住民身分証を認証しました。
さらに、T.Q.T.容疑者は600以上の企業銀行口座を開設し、他の犯罪グループに販売。これらの口座を利用し、詐欺や違法賭博など海外からの不正資金を合法的な資金に見せかけていました。これまでに判明している総取引額は約3兆円に達し、そのうち約300億円相当が外為取引と推定されています。
共犯者の役割
調査の結果、この犯罪には複数の共犯者が関与していることが分かりました。ダナン市内のN.H.M.容疑者(23歳、ホアヴァン区在住)は、T.Q.T.容疑者と共謀して偽造住民身分証を用いて企業を設立。H.N.容疑者(25歳)は銀行口座を開設し、M.D.容疑者(26歳)やN.H.M.容疑者に販売していました。
また、M.D.とH.N.は、犯罪による利益780万円を回収する手助けをしていたことも判明。さらにN.T.容疑者(29歳、銀行員)は、多数の銀行口座を開設し、T.Q.T.容疑者に売却。900万円以上の犯罪収益を引き出す際にも協力していたことが確認されています。
さらなる捜査と資産の回収
警察は現在、事件の調査をさらに進めるとともに、被害者に資金を返還するため、詐取された資産の回収を最大限目指しています。
※引用元:Znews(2025年1月23日)
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