ハノイの街中を水着姿で歩く外国人観光客に対する批判の声が上がっている。ベトナム人読者のグエン・ドゥク・フイ氏は、3人の外国人観光客がハノイ旧市街をビキニ姿で歩いていることを「無礼であり、許容できない行為」として非難している。
不明な国籍の3人の外国人女性がハノイ旧市街の通りをビキニで歩いている様子を映したビデオがSNSで拡散し、公共の場での騒然とした反応を引き起こしている。
フイ氏は、多くの観光地を訪れてきた経験豊富な観光業界のプロとして、観光客の服装に対する怒りを表明した。旧市街はビーチではなく、訪問者はより敬意を示すべきだと強調する。
ネット上で「ハノイの暑さが原因で女性たちがビキニを着たのでは」というコメントに対し、フイ氏は「他の誰もが水着を着なければならないと感じたわけではない」と反論している。
彼は「慎ましい服装と地元の習慣に従うことは、ベトナムに限ったことではなく、他の多くの国々でも共通の期待である」と主張する。
ベトナムは観光客に対して寛容で知られているが、地元の規範を無視する観光客を必要としないとも述べた。
観光客が無意識に不適切な服装をしている場合は丁寧に注意すべきだが、意図的にそうした場合は歓迎されないかもしれないと提案する。
フイ氏は、地元の習慣を尊重しない者に対してサービスを拒否する権利があると主張する。
また、観光サービス提供者もこのような出来事に対する一部の責任があると指摘する。
フイ氏は、かつて自宅でアメリカ人教授をもてなした時の話を引用し、さらなる証拠を示した。彼の教師は、教授がTシャツとショートパンツ姿で訪れたため、受け入れを拒否した。
当時、地域社会のメンバーは彼が厳しすぎると言ったが、教師は「国と自分に対する尊厳がある」として、初めての訪問時に不適切な服装をする客を歓迎したくなかったという。
フイ氏は、文化的、歴史的、宗教的な場所を訪れる観光客に対して厳格な規定を設けるべきだと提案する。
たとえば、北中部クアンビン省のタムコ洞窟を訪れる人は、脇の下を隠すシャツと膝を覆うズボンやスカートを着用しなければならない。間違った服装で訪れた場合は、洞窟の管理者から服を借りる必要がある。また、多くの国では寺院、仏塔、その他の公共の場所を訪れる人々に服装に関する規定があると付け加える。特に、ミャンマーの仏塔を訪れる全ての人は靴と靴下を外に置かなければならない。例外はなく、警察官、軍人、政治指導者も従わなければならない。
フイ氏は、「ベトナム人には、法律に基づいている限り、我が国の習慣、伝統、文化への敬意を確保するためのルールを持つ権利がある」と熱く語る。