2024年8月30日(金)午前9時44分、国際的な著作権侵害対策の連盟が、世界最大の海賊版映画サイト「Fmovies」を閉鎖したと発表した。連盟にはハリウッドの大手映画会社が参加している。
米バラエティ誌によれば、「Fmovies」は、ACE(Alliance for Creativity and Entertainment)率いる著作権侵害対策グループとハノイ公安との協力により摘発された。具体的には、ACEによると、2023年1月から2024年6月にかけて、「Fmovies」とその関連サイト(Bflixz、Flixtorz、Movies7、Myflixer)は、世界最大の著作権侵害ストリーミング活動を行い、67億回以上のアクセスを記録したという。また、この摘発により、海賊版動画のホスティングを行っていたとされる動画ホスティングサービス「Vidsrc.to」とその関連サイトも閉鎖された。さらに、「ハリウッド・リポーター」の報道によると、ハノイ公安は「Fmovies」に関連するベトナム国籍の男性2人を逮捕した。
データ分析会社SimilarWebによると、Fmoviesは2023年のピーク時には、テレビ、映画、ストリーミングのカテゴリーで世界で11番目に人気のあるウェブサイトであった。最新の米国通商代表部(USTR)の報告書によれば、「Fmovies」は60以上のドメインを使って著作権侵害活動を行っていたとされる。「ACEとベトナム公安省、ハノイ市公安の協力により、私たちは犯罪行為と戦い、視聴者の安全を守り、何千万もの消費者のリスクを減らし、コンテンツクリエイターの権利と生計を守っている」と、ハリウッド映画協会CEOでACE会長のチャールズ・リフキン氏は述べている。ACEは2017年に設立された連盟であり、世界中の50以上のメディアとエンターテインメント企業・団体が加盟している。現在、ACEの理事会メンバーには、Amazon、Apple TV+、Netflix、Paramount Global、Sony Pictures、Universal Studios、ウォルト・ディズニー・スタジオ、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーなどが含まれている。