ベトナムと韓国が共同で設立した「スマートシティおよび建設技術協力センター」（VKC）の開所式が、建設省（MoC）傘下の都市建設管理者アカデミー（AMC）で行われました。このセンターは、総額75億ウォン（約553万ドル）の投資を受けており、スマートシティと高度な建設技術に関する研究と訓練に注力します。
VKCは、ベトナムにおけるスマート都市の発展を促進するために設立され、同国の2030年までの持続可能なスマートシティ開発戦略に寄与することを目的としています。また、韓国とベトナムの企業や地方自治体間での研究、訓練、ビジネス連携を強化し、都市化の進展を支援する役割も担います。
センター内には、韓国のスマートシティ技術を展示するルームや、スマートシティ認証データセンター、バーチャルリアリティ体験エリア、教育センターなどの先進技術施設が設けられており、ベトナムの持続可能なスマートシティ政策を具体化する拠点として期待されています。
開所式に出席したグエン・トゥオン・バン建設副大臣は、韓国の豊富な都市管理とスマートシティ開発の経験、両国の緊密な協力により、同センターがベトナムの国家戦略の実現に大きく貢献すると述べました。また、同副大臣は、韓国大使館と国土交通省（MOLIT）に対し、スマートシティや社会住宅、都市および建設管理人材の訓練に関する情報と経験の共有を引き続き支援するよう呼びかけました。
韓国のチェ・ヨンサム駐ベトナム大使は、VKCの開所が両国の実効的な協力を示す重要な節目であると強調し、このセンターがスマートシティ分野での技術協力の中心となることへの期待を表明しました。